甲府駅から徒歩で行ける老舗のワイナリー見学 サドヤ(甲府市)
ワタクシ的ポイント:
山梨のいえばワイン王国。甲州市勝沼を始めとして甲府盆地のいろいろな所でワイン造りが行われています。
今回紹介する老舗のサドヤワイナリーは、甲府駅から徒歩で行ける場所として人気のあるワイナリーです。ワインの販売はもちろん、1日数回ワインセラーの見学をすることが出来ます。今まで通りかかったことはあっても入ったことがなかったので、言って見学をしてきました。
見学するにはまず、入口近くのショップで受付をします。お店の中にはいろいろなワインが並べられています。
▲店内
ワインの中には「赤毛のアン」ワインがあります。コレは朝の連ドラ「花子とアン」の放送に合わせて作られたものです。サドヤさんは実は、実在した「村岡花子」が山梨で女学校の教師をしていた時代に校舎として使われていたそうです。縁と縁が深いということで作られたんですね。
▲赤毛のアンワイン
ワタクシが来たのは土曜の午後1時。他にも若いカップルが一組見学を申し込んでいました。係りの人が案内してくれます。
ワインセラーに行く前にワイン用のぶどうを栽培している畑へ。といっても見学者用に栽培しているのでココのものが使われるわけではないんですけどね。
食べてもいいということで、食べてみるとタネが大きく、食べられる部分はあまりありません。酸味があり確かに食べるようには向かないぶどうでした。
▲ワイン用のぶどう
中は、ひんやりと薄暗く、思っていたよりも広いところでした。ワインセラーといってもただボトルが並んでいるところではなく、工場の跡地のような雰囲気があります。
▲中の様子
場所によっては赤い照明で辺りが不気味に照らされている場所もありました(笑)
▲ちょっと怖いw
見学の内容はぶどうからワインを作るまでの過程を、昔ながらの手作業の道具の展示を通して学べるようになっています。
▲手作業用のぶどうを絞る道具。
上の写真の白い部屋は、一見すると普通の部屋のように見えますが、もともとは絞ったぶどうを貯蔵する大型タンクだった所です。天井の方の見ると、しぼったぶどうが流れてくる穴が開いてたりします。こうやって立ち入るとその大きさがよく分かります。
ぶどうを絞る機械。ハンドルを回すと中のねじ状のものが回転してしぼれます。
▲ぶどうを絞る機械
こっちも絞る機械。絞ると樽の隙間から汁が出てくる作りになっています。
▲ぶどうを絞る機械
これはコルクでボトルに栓をする機械。コルクの木から穴を開けるようにして作ったコルクを圧縮しながら栓をします。
▲栓をする機械
こちらのかまどのような穴は、先程の白いタイルの貯蔵タンクを洗浄する際に作業員が出入りする穴です。
▲出入り穴
こちらはワインを詰めた樽を貯蔵する部屋です。樽には日付が書いてありますが、その日付の意味って何だかご存じですか? 因みに詰めた日ではありませんよ(^^) 今まで正解者がいないということだったので解答は伏せておきますね。
▲樽の貯蔵室
何が一番驚いたって、それがこの部屋に入るガラス扉。案内人が「ドアを開ける合言葉は何ですか?」って聞かれて、一緒に回っていた女の人が「開けゴマ」って答えると、扉がすーっと開きました。スゲー!と思ったら案内人がリモコン持ってました(笑)
この人なかなかやります( ̄□ ̄;)!!
▲開けゴマで開く?扉
樽を見た後はサドヤの歴史について教えてくれました。戦時中、いろいろなものが厳しく規制される中、ワイン造りは奨励されました。それはワインを作るときにでる副産物である酒石酸が、潜水艦・魚雷探知の水中音響機器(ソナー)の部品作成の原料になるからです。当時山梨じゅうのワインがここに集められて軍部の将校が駐屯したと言う事です。甲府空襲で多くがなくなってしまい、戦後残ったワインを売ってサドヤを立て直したということです。潜水艦探知云々の話は花子とアンでもちょこっと出てきましたね。
▲サドヤの歴史
▲コレが噂のソナー部品作成の原料となる酒石酸
通常のワインですと、樽で寝かせた後、瓶に詰めてしまいますが、サドヤさんの場合は一升瓶ワインに入れて寝かせます。一升瓶ワインに入れておくとおいしくなるそうです。ただ大きさが違うだけかと思ってたんですが理由があるんですねー。
▲寝かしてある一升瓶ワイン
寝かしておくと沈殿物がたまるので、販売するときは濾過して詰めなおして販売するようです。
▲沈殿物
何十年と熟成させてあるボトルは鍵のかけられた場所で保管されています。
▲年代物のワイン
見学はここまでになります。受付のショップに戻ったら3種類のワインの試飲が出来ました。ワタクシは車なのでいつもどおりぶどうジュースです(泣)
▲ワイン(ぶどうジュース)試飲
来る前はもっとこぢんまりしたところかと思っていましたが、説明も分かりやすく見応えが結構ありました。
甲府に来た際、ちょっと時間があるなーという方は立ち寄ってみてください。見学料は300円でした。
バス小瀬コラボ企画:
この記事は、2013年から行っているバス小瀬(バスに乗ってみんなで小瀬に行こう)とのコラボ企画です。2014年は、バス小瀬利用者が使うであろう中央線や身延線の駅周辺の観光スポットを案内する企画になっています。せっかく山梨に来るんだからサッカー観戦だけでなく、山梨のグルメやちょっとした観光スポットを楽しんでもらえればと思っています。
バス小瀬で発行しているバス小瀬新聞(2014年10月5日号)の記事からQRコードでリンクするようになっています。
2014年のコラボ企画のバックナンバー一覧はコチラ
(バス小瀬コラボ企画の記事を読む)
バス小瀬とは、ヴァンフォーレ甲府のホームゲーム試合当日、甲府駅発の臨時バスに乗ってみんなで楽しく小瀬に行こう!という集まりです。初めてスタジアムに行く方、1人でなくて応援する仲間とスタジアムに行きたい方、いっしょにサッカー談議をしたい方ぜひ利用してみてください。
詳しくはバス小瀬ブログをご覧下さい!
(バス小瀬ブログへ)
ワタクシも以前利用してみました。こちらはその時の記事です。
(ちなみにサッカー観戦は初めてで、一人で行ってきました(^^))
(バス小瀬の記事を読む)
営業時間:
見学実施時間(定員20名・各回30分程度)
【午前】10:10~、11:00~、11:30~
【午後】13:00~、14:00~、16:10~
※無休
場所とワタクシ的駐車場:
山梨県甲府市北口3丁目3−24
地図で 山梨のなうマップ を表示
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